コウヤボウキ(ササユリがナビゲートします)

初春の 初子(はつね)の今日の 玉ばはき
手に取るからに ゆらく玉の緒(お)
(大伴家持)
孝謙天皇がおこなった仕事始めの儀式を詠んだ歌です。

天平宝字二年(785年)正月三日のことです。
最初の子(ね)の日が仕事始めでした。
子丑寅・・・と十二支の始めが
子の日だからでしょうか。
天皇は鋤で田をおこすしぐさを、
皇后は手箒で蚕の世話をするしぐさをします。
孝謙天皇は女性ですから手箒を使ったのでしょう。

玉でかざった箒を手に取ると
玉をかざったリボンがゆれた
という意味でしょうね。
このときの実物が正倉院に保存されています。
去年の秋に奈良国立博物館でおこなわれた正倉院展に出展されました。
子日目利箒(ねのひのめとぎぼうき)
http://www.narakko.com/tokusyuu/shosoin2009/houmotsu/
材質をしらべたところ、箒の本体はコウヤボウキ。
枝には小さな色ガラスの玉が
挿し込んであったのだそうです。
柄には紫に染めた鹿革を巻いて、
その上に金糸が巻いてあったようです。

金糸の緒だったのですが、
玉の緒と詠んだわけです。
正月ですから霊の緒にかけて、
代々つながっていくよと慶んだのでしょう。

101010_kouyabouki-1
高野山では竹を植えなかったので、
コウヤボウキを使ったといいます。
それで高野箒。
葉が落ちたあとも、白く点々と残って、
かわいい植物です。

101010_kouyabouki-2
花もおもしろい形をしていますね。

101010_kashiwabahaguma
コウヤボウキは茎が木質ですが、
カシワバハグマは
草質の植物です。
花がよく似ているでしょう?

sasa
ナビゲーターはササユリでした。

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