シュンラン(2)(ササユリがナビゲートします)
まだたくさんの花芽が、
花をつける順番を待っています。
ふつうの個体では、
一番外側に、左向きと右向き、上向きに
合計3枚の萼片(がくへん)が、
花びらのように伸びています。
その内側にあるのが
本当の花びら(花弁)です。
3枚の花弁のうち、
2枚は側花弁(あるいは棒心)と呼ばれ、
上側から頭を覆うように着きます。
下側の1枚は大きくて目立ちます。
白地に紫の文様があって、
全体が波打っていて、
唇弁(あるいは舌)と呼ばれます。
その奥、中央に、
丸いヘルメットを被って
うつむいたように立っているのが
蘂柱(あるいは花心)です。
これは、雌蘂と雄蘂の基が結合したものです。
ヘルメットのような葯帽をはずすと、
黄色い花粉の塊が見えます。
その下側にぼってりとして見えるのが
雌蘂の先端の柱頭です。
シュンランは、
ホクロとも呼ばれますが、
蘂柱の斑点をホクロ(黒子)に見立てたものです。
ジジババと呼ぶこともありますが、
これは、
「蘂柱が背中をまるめた老人の姿に似ているから」
とか、
「蘂柱と唇弁を男女の性器に見立てたもの」
とか言われています。
シュンランの中には、
色や形の変わった花や、
変わった葉をもった個体が
見つかることがあります。
このようなシュンランは
高値で取引されることもあって、
珍しいものは取り尽くされて、
ほとんど残っていませんが、
普通のかたちのものは、
湯来ではまだ残っています。
シュンランは
酢の物や和え物、
澄まし汁の実、
テンプラの具などとして、
おめでたい席に使います。
前回のブログでは、
シュンランの種子繁殖には
時間がかかることをお話しました。
種子繁殖は少ないのですが、
普通のものを株分けで増やして、
摘み花として楽しむことはできます。
自然に感謝してから
戴きましょうね。
3月24日のブログで紹介された、
湯来特産品市場館の、
春の桜花爛漫フェア!!の、
「湯来温泉の散策と摘み草」
湯来温泉からは遠いのですが・・・、
ここには、
株分けで大きな群落に増やした場所があります。
先日、したたかさんが来られて、
「ここから採って帰っていいですか?」
「お客さんに試食してもらいたから・・・」
と持ち主に聞いておられました。
「湯来温泉の散策と摘み草」に
参加された皆さんは
味見ができそうですよ。
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春の桜花爛漫フェア!!
「湯来温泉の散策と摘み草」
摘み草を楽しんだあと、天ぷらにしていただきます
1回目:4月2日(土)
2回目:4月9日(土)
各日とも11:00~
参加料は、1,000円(お弁当つき)
募集人数は、各回 10名です
お申込み・お問い合わせは
湯来特産品市場館
TEL 090-3176-6102 まで
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これから先
雪や霜に遭わないよう
祈っています。
ナビゲーターはササユリでした。