アブラチャンの花(ササユリがナビゲートします)
4月になって、
蕗の薹(ふきのとう)が、
すっかり花になってしまいましたが、
まだまだ寒いですね。
沢沿いでは、
アブラチャンの
黄緑色の花が咲いています。
樹木全体に油を含んでいて、
昔は、実や樹皮から油を絞って、
燭台の油に使ったそうです。
漢字で書くと油瀝青。
瀝青は、英語では「チャン」。
コールタールやアスファルトなどのこと・・・
という説明が一般的ですが、
お茶の実に似ているので、
油茶(あぶらちゃ)に由来するという説や、
エゴノキの実に似ているから、
エゴの古名「チサ」に由来する
とする説もあります。
アブラチャンはクロモジと近縁で、
雌雄異株(しゆういしゅ)です。
9本の雄蕊があります。
退化した雄蕊に囲まれて、
丸い雌蕊があります。
去年の実が残っていました。
アブラチャンに良く似た、
クロモジや
カナクギノキ、
ヤマコウバシなどが
次々に
花をつけることでしょう。
ナビゲーターはササユリでした。