ソヨゴ(ササユリがナビゲートします)
常緑のソヨゴが、
赤い実をつけています。
このところ小雨が降ることが多く、
昨日も、お昼ころに一雨きました。
もう少し寒くなると、雪にかわるのでしょうね。
ソヨゴは、
別名をフクラシバといいます。
厚めの葉の表面と裏面は、
柔軟で厚いクチクラ層に覆われているので、
火に近づけると、
熱で水蒸気にかわった葉の中の水分が
行き場を失って、プクッツと膨れます。
それで「膨らし葉」なんでしょう。
新しい歳の神様の拠り代として
青竹を建てたのがはじまりです。
それに、正月子(ね)の日に姫小松を引いた
貴族の野遊びが重なったようです。
常緑の松に、
新しい歳の命の芽生えを感じたのでしょう。
ソヨゴも常緑で、
赤い実がなります。
榊の代わりに用いる風習もあったようです。
11月11日付けのブログ
「雪模様」で紹介した
佐々木章さんの話によると、
湯来の大森神社の社叢の
中央にもソヨゴがあって、
ヤドリギがついていたようです。
岡岷山の都志見往来日記には、
「其の真中に、寄木(やどりき)一株あり、
木ハ婦くら柴にて、高さ五間はかり也」
と特記してあります。
ヤドリギも常緑で、
特にすっかり落葉した樹の枝に
緑のヤドリギがついていると、
命の輝きを強く感じたと思います。
今年の門松には
ソヨゴを添えてみましょうか。
ナビゲーターはササユリでした。