キンラン・ギンラン(ササユリがナビゲートします)
キンラン。
ランの仲間だとわかりますね。
ギンラン。
いずれも、
生育場所を移動させると枯死します。
見つけても、
持って帰らないで下さいね。
キンランもギンランも
葉緑体を持っていますが、
それだけでは糖分が不足するので、
菌類(キノコ)を仲立ちにして、
樹木から糖分をもらって生活しています。
じつは、どのランでも、
多かれ少なかれ、
菌類のお世話になっています。
多くのランでは、
発芽の段階では
菌類のお世話になりますが
ある程度まで成長すると、
自立できるので、
生育場所を移動させても育ちます。
しかしキンランの仲間は、
最後までお世話になりっぱなしです。
後ろに写っているコナラから
菌類を仲立ちにして、
糖分をもらっているのでしょうね。
キンランと菌類と樹木とのあいだの、
微妙な共生関係。
キンランやギンランが、
環境省のレッドデーターブックに
載るようになったのは、
人々の暮らしが変わったからでしょう。
それに輪をかけたのが、
珍しいからと、
掘り取っていく人。
湯来で出会っても、
見るだけにして下さいね。
ナビゲーターはササユリでした。